世界一 心が温まるキャンプを福島県でやりたいと思う

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みどりの東北元気キャンプエピソード:2つのエンジン

 

◆春キャンプで疲労困憊したときに・・・◆

 

最終日の最後の不動の滝を目指していたときの話です。 

スタッフを始め、全員の疲れがピークで、駐車場までの足取りが重い子どもたちの様子を見てキャンパーたちは、「ちょっと厳しいですかね。チャレンジコースとおやすみゆっくりコースに別れた方が…」と話し合い始めました。

キャ ンプリーダーの目から見ても、「確かに子どもは疲れていたし、長靴にスノーシューでははずれやすく、キャンプ場から不動の滝の登り口までも相当苦労してい る子供がいる」状態でした。これから先の急な上り坂では、さらに厳しくなる。そのため、登りきれない子ども出る可能性も高い。」と考えていたそうです。

「登りきれないのであれば、その子の自信を喪失させる可能性もある・・・」

「しかし、今、2つのコースを提示すれば、できる子供であっても優しいコースを選ぶこともある。それでは壁を乗り越える経験にならない。」

キャンプリーダーは、前の日の子どものイグルー(雪洞)を作る様子を思い出しました。

寒さに耐えられなくなった子どものためのプログラムも用意していたのですが、誰も脱落せず、最後まで作り上げたのです。

「この子達なら登り切れるかもしれない。この子たちの可能性を潰すことはあってならない。これまでのかかわりで、遅れる可能性がある子は誰かかはわかっている。その子たちのサポートならできる!」このように考えて、キャンプリーダーは、ゴーサインを出しました。

しかし、子供たちの士気は上がりませんでした。

 

◆2つのエンジンの話◆

キャンプリーダーが、その時に思い出したのが、なぜか不登校の形成要因だったのだそうです。(これは前回以下で触れたものです。)
http://for-supporters.net/column_future10.html

その話は、上記の不登校の形成要因を次のようなたとえたときの話です。

「ハイブリットカーと同じで、人は、ガソリンで走るエンジンと太陽の光をエネルギーにして走るモーターを持っている。言わば、自ら我慢し、頑張る力と、人との関わりの中での他者の支え、はげましを受けて元気になる力だ。その両方がなくなると感じる時不登校になる

キャンプリーダーは、この考えを使えば、この急坂は登れるはずだと考えたのだそうです。

リーダーは、これから登り始める子ども達を前にしてこう語りました。

「人には二つのエンジンがある。一つは我慢し、頑張ろうとする力だ。そして、もう一つは友達の励ましによるやる気だ。これから先の山路は相当きつい。この二つのエンジンをすべて使うぞ。全て使って、全員で不動の滝まで登り切るぞ!」

 

キャンプリーダーこう言い切ると、「おー」と言う歓声が山に響きました。

その時、キャンプリーダーは、「全員が登れると確信した」とのことです。

・・・そして、全員が登り切ることができたのです。

前回の不登校の形成要因で言えば、ガソリンエンジンは、ストレスに対処する力のことで、ソーラーエンジンは、社会的な支援ということになります。双方が重なった時に、人は本当に頑張れるのだと、キャンパーたちは実感したのだそうです。