世界一 心が温まるキャンプを福島県でやりたいと思う

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みどりの東北元気キャンプエピソード(2)どうしたい?と問うこと・・・

◆自ら選択するとは◆

「みどりの東北元気キャンプ」の夏の活動は、たくさんの魅力的な選択肢が用意されました。

「ツリークライミング」「カヌー体験」「シャワークライミング」「ツリーハウス」「ビストロin小野川湖」と、どれも魅力的な企画でした。

選択肢が複数あるとき、しかも、どれもが魅力的ならば、人は自分で選んだ選択肢に取り組む意欲が増します。
Aも良い、Bも良い、Cも良いと思うとき、関わる大人は、「どうする?」「どうしたい?」と平明に問いかけるだろうと思います。

でも、たとえば、関わる側がAを勧めたいと思っていたらどうでしょうか?
「どうする?」と平明に問いかけることができなくなります。
A以外を選択したことに、瞬間でも気乗りのしない応答をしてしまう場合もあるのではないでしょうか?
その途端に、選択肢は、消えたことになります。「自ら選んだ」ということはアリバイ作りになってしまいます。

関わる大人の側の思いや期待が強くなりすぎると、それに応えようとしない子どもに浴びせる言葉はいつも決まって、
「何やっているの?」「何やっているんだよ!」となってしまいます。
「自分で選んだんでしょ?」と言ってしまいがちです。

◆選択肢の有無ではなく、目標設定させ、「どうしたい」と尋ねることこそ大事◆

でも、春キャンプは違います。選択肢はありません。

イグルー(雪洞)作りは、その最たるものです。
休憩を挟んで、ほとんど8時間労働で、一晩自分たちが眠る寝床を力を合わせて作り上げていきます。
作らなければ、氷点下5℃の世界で命がけで眠ることになります。

でも、「作らないと死ぬよ・・」では、ほとんど恫喝です。(^_^;)
自ら選んで行うことにはなりません。

 

 

もちろん、寒さに耐えられないお子さんのために別活動は用意していました。

一応、この選択肢はありましたが、最初から、それは提示していません。

アートコーディネーターさんが作る竹灯篭作りの手伝いです。
飽きてしまったお子さんたちがいたら、「こっちを手伝って」とお願いする企画でした。

竹灯篭は、キャンプ地を幻想的に照らすことになります。
この活動は火が灯った夜に皆に賞賛されて、ヒーローになれること間違いなしの企画でした。

大人にとっての8時間ではありません。子どもにとっての8時間は永遠のように長いはずです。

大事なことは、「この活動を通して・・・自分としては、どうなりたいのか?」「どうしたいのか」「どうする?」と問いかけ続けることなのです。

「気持ちよく全員が眠れる広さって、どのくらいが良いだろうか」
「入口はどうすると良いと思う?」
「どんなふうに雪ブロックを固めると良いのだろうねー。地震があっても生き埋めにならないようにするには、どうしたら良いのだろう?」
「入口に竹灯篭のカンテラ置くんだって。どういうふうにしたい?」

「何やっているの?」「何やっているんだ」
これを、「どうしたいの?」「どうしようか?」「どうしたらいいと思う?」に変えること、
その問いかける言葉を探し続けることが重要なのだと思います。

今年の春キャンプでは、子どもたちはイグルー作りから一人も脱落せず、
竹灯篭は、アートディレクターさんが一人で全て作ることになってしまいました。