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みどりの東北元気キャンプ2012について(11)未知なる課題に取り組むための工夫(1)全体構造をどうするのか?

 

◆キャンプの課題が目指すもの―マステリー◆

このキャンプで、子どもたちに身に付けさせたいと思ったことは、「マステリー」の意識や感覚です。ここで言う「マステリー」とは、「辛かった体験、恐かった体験には何ほどかの意味があり、この苦しさに耐えられる、乗り越えられる」との意識や感覚を強めることです。

お子さんに用意する課題は、以前に触れたように、どこかで震災での傷ついた体験を思い出させるものです。そして、どの課題もこれまで取り組んだことのないものです。未知の課題なのです。その課題のどれも、それほど簡単なことではできないと直観されるものです。そのことだけでも、不安は高まります。

震災での傷つき体験をどこかで意識しながら、各人が目の前の課題をやり遂げようとし、その過程で以前よりも進歩している自分、できるようになった自分を意識させるようにします

それがうまくいけば、震災のときに感じ、考えた「無力であった自分」「役に立たなかった自分」「弱い自分」とはまったく逆の「力のある自分」「役に立てる自分」「強い自分」自己イメージとして取り戻せると考えているのです。

◆全体の構造をどうするのか◆

そのために、各活動の流れは、選択をさせ、試させ、そして、自分に越えられそうと思う課題にチャレンジをさせていく構造にしました。このことは、複数の課題を用意したというだけに留まりません。

たとえば、今年のキャンプは、いずれのキャンプでも「達人証明書」を細かい活動で準備しました。どの達人を目指すのかも、個々人の選択になります。一定の技量があると認められた場合に、各活動で「達人証明書」が手渡されます。これは、近年、総合的な学習などの学校の勉強でも、先進校で試みられている「ジグゾー学習法」「ジグゾー・メソッド」と呼ばれるものです。その手法を応用したものです。

自ら獲得したいと思う技能を選択し、それを学習し、一定基準をクリアーするように努力します。その基準がクリアーできると、仲間との活動の中では、達人たちは指南役になったり、カヌーで3.5㌔先の無人島に行く資格を得たりすることができます。

各人が身に付けるスキルは皆違いますので、互いを比較する必要はありません。あくまでも、伸びている自分を確認しながら、各活動に取り組んでいくことになるのです。

選択をし、試し、そして、チャレンジをしていくことが、キャンプの活動の全ての中で、多種多様に用意されていたのです。

写真は、グループごとに、大人、子どもを合わせて150人前の夕食のおかずを数時間かけて子どもたちが作る「ビストロin小野川湖」です。この活動では、「火起こし達人」「料理の達人」が活躍しました。「料理の達人」たちは、包丁の使い方と、レシピを頭に入れて、事に臨んでいます。料理の達人の子どもたちは、頭に紙でできたコックさんの帽子を被っています。

写真の右側の子は、この帽子がもらえたことが嬉しくて、まだ活動が始まる数時間前から、この帽子を被っていました。