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『サポートが必要な子どもたちの野外活動・外出支援ハンドブック』より(7)選択による挑戦に必要な支援者の姿勢 -3センチの我慢-

選択による挑戦に必要な支援者の姿勢
-3センチの我慢-

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▽【選択による挑戦】
野外教育活動の魅力は、日常生活では電化製品などの文明の利器に支えられて不自由なく行えていたことが、自分の思い通りにできなくなることにあります。日常では味わえない困難な条件があちらこちらに存在しています。その困難な条件をクリアしたときに、昨日までの自分とは違う一歩伸びた自分を意識することができます。

自分の伸びを意識し、先に見えてきた自分の伸び代が分かったとき、子どもは先に向けて歩もうとする意欲と自信を得ることができます。それを保障するのが、「選択による挑戦」です。

 

▽【自分の力で挑戦して成功した経験となるために】
 自分の課題を自分の力で乗り越えた経験とするには、子どもの安全を確保しながら、子どもの挑戦を見守らねばなりません。そのために、支援者たちがコンセプトとして、合言葉にしたのは、次の言葉でした。

「ちょっと待て すぐ口出すな 手伝うな よく見 よく聞き よく考えよ」

 

▽【シャワークライミングから生まれた3センチの我慢】
シャワークライミングのときに、難所で子どもの背後から落下に備えて手を添えます。でも、子どもの身体には触れません。子どもは手がそこにあるとは知りません。子どもの身体と支援者の手の距離が3センチなのです。これが3センチの我慢です。

 

万一、子どもが滑ったら、たまたまそこに人の手があったように子どもを受け止めます。そして、そのまま動かしません。ぐっと子どもを支えて堪えます。子どもが姿勢を整えて上に向けて動き出すまで、その位置のまま、手を動かさないのです。

 

子どもが「自分で頑張った」と心の底から思えるには、手伝いは必要最小限でなければならないのです。
大きな失敗がないようにしても、できる限り、手伝わないこと、お世話をしないこととは、支援者や関係者がこのような姿勢と態度を一貫して行うということが重要なのです。

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東京学芸大学教育実践研究センター編著:ミニハンドブック 『サポートが必要な子どもたちの野外活動・外出支援ハンドブック』ー不登校・PTSD・発達障害・知的障害がある子どもたちが元気になる活動と援助のためのヒントより