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『サポートが必要な子どもたちの野外活動・外出支援ハンドブック』より(9)学びあいの構造を作る ―達人学校とジグゾー法―

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学びあいの構造を作る
―達人学校とジグゾー法―

▽【活動そのものはサポートしない】
野外教育活動の中で、未知の課題に、子どもが自ら挑戦し、それを成し遂げ、それを自分自身の力として自覚させる必要があります。

そのために、支援者は、子どもが活動に安心して取り組めるようにサポートすることが大切で、活動そのものをサポートすることではないのです。

支援者が子どもたちに手取り足取り教えたり、手助けたりすると、子どもたちがその活動を終えることはできます。活動が目指す目標は達成できるのですが、活動を成し遂げても、自信を持てる成功体験にはならないのです。

そのような活動には、支援者の「どや顔」だけがあって、心の不調を乗り越えることに資することはできません。

 

 

▽【何を教えるのか】
では、まったく教えないのか、手伝わないのかといえば、そんなことはありません。心の不調を抱える子どもたちのキャンプでは、「達人学校」が開設されます。「火起こし」「ロープワーク」「料理」「テント組み立て」「カヌー」などなど、同時並行で特別の授業を受けます。これらの「○○の達人」は、子どもにその活動にどうしても必要なスキル、安全確保のためのスキルを教えるものです。達人は他の子どもに教える資格が得られます。

 

 

▽【達人が仲間に技量を伝える学び合いをジグゾー法で実現する】
たとえば、子どもたちは無人島に渡り、一晩を過ごし、自分たちで、テントを組み立てる時間があります。このテントは、木を組み合わせ、そこにブルーシートを巻きつけるものです。

この場面で心要になるものは、「ロープの達人」と「テント組み立て達人」です。どの場所で、どの木とどの木を組み合わせて、どのようにテントを作るのかを、「テント組み立て達人」が計画し、全員に伝えます。
そして、結び合わせるところでは、「ロープの達人」が活躍します。その結び方を他の子どもに教えるのです。

このように、テント作りで一番重要なポイントは、子どもたちが担当します。自分たちでテントを作り上げたという感覚を生むための必要最小限を相互に学び合うようにします。ジグゾーのように、各パートが活躍することで、全体ができあがります。このようにして、大人はほとんど口も手も出さずに、子どもたちだけで作り上げた達成感を味わうことができるのです。

 

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子どもの達人に指示されて動く支援者たち

 

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東京学芸大学教育実践研究センター編著:ミニハンドブック 『サポートが必要な子どもたちの野外活動・外出支援ハンドブック』ー不登校・PTSD・発達障害・知的障害がある子どもたちが元気になる活動と援助のためのヒントより