世界一 心が温まるキャンプを福島県でやりたいと思う

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心理が30分間で行ったこと(1)・・・とけ合い技法(動作法)について

心のケアと簡単に言いますが、安心をしっかりとそのキャンプの基調に据えることが、全ての成否を決めます。心理の専門家スタッフがお子さん全員の前に現れ、表舞台に上がるのは、キャンプ初日の夜の30分だけです。

この30分のための準備は、5月の事前研修から始まりました。
事前研修の中で、とけ合い技法(動作法)は、数時間をかけてボランティアスタッフたちに対して行い、マスターをしていただきました。それだけ、とけ合い技法は重要な事前研修だったのです。

写真は、初日の午後の保護者のグループワークの中で行った動作法の様子です。保護者にも、この技法をマスターしてもらいました。事前研修に参加していなかった心理スタッフにもこの技法を習得してもらいました。これも夜の時間に向けての準備でもありました。

保護者に対してもそうですが、被災地に入る支援者に動作法を教えるのは、いくつもの理由があります。

事前研修の前にも、被災地で医療活動をしていたNPO団体、JAPAN-HEARTの医師団の医師や看護師さん80人ほどに、この技法を伝達しました。それだけ、現地の被災者には適した手法だと思ったのです。

実際、この技法は、阪神淡路を体験した経験のある臨床心理士たちも、その効果の高さと、副作用の少なさから、現地で活用している者が多いと言われています。ただ、多くは、とけ合い技法ではなく、現法の動作法を用いている場合が多いように思います。

とけ合い技法は、動作法の中でも、マスターまでの時間は少なく、応用できる範囲が広いのです。筆者は、授業中に教師が机間指導をしている間でもできることを教えていますし、キャンプ場でも、子どもに直接接するときに、横並びで立ったまま、会話を交わしながら行いました。ボランティア支援者たちは、テントの中でお子さんたちを夜に眠らせるために積極的に使いました。もちろん、支援者同士の日々の疲れを取るためにも、とけ合い法は用いられました。

 

夜の持ち時間の中では、30分の間の半分の15分をこれに使いました。支援者と保護者全員がお子さんにこれを行います。
お子さんたちが触られることへの抵抗感を減らすこと、お子さんたちにも、人に触るときに、人を安心させる触り方があることを体感してもらいました。支援者たちも、直接お子さんに触れる機会を得ること、保護者も改めてわが子を含めて、他のお子さんにも触ってもらい、このような触れ合いが、安心感や信頼感を強めるために必要なことを確認してもらいました。

 

心理の専門家スタッフは、触れたときのお子さんの反応を見ながら、緊張の高さや力の抜けなさ加減から、継続して観察していかねばならないお子さんかどうかを判断していきました。

この技法は不思議です。

 

相手に安心感を与える触り方をするには、触る側が意識的に自分の筋肉をゆるめていかねばなりません。安心感を与える側も、心が落ち着いてくるのです。安心感の相互作用という感じで、互いの安心感が高まります。そして、そのことが、お互いの信頼感を高めて行くことに繋がっていきます。いつでも、どこでもできますし、これで一度良い思いをした子どもは、「ここを触ってくれ」と要求してくることも増えます。繰り返す機会が増えれば、安心感も信頼感もどちらもどんどん高まっていくのです。

 

こんな感想がボランティア支援者たちから寄せられています。

◆リーダーさんたちは、寝る時に子どもたちを寝袋と毛布でくるんで「はい!マッサージするよ~♪ぴた~~~ふわ~~~」でアッという間に寝かしつけていたようです。子どもが寝付くと「よっしゃぁ~」とガッツポーズだったそうです(笑)

◆一度、私の担当キャビンにリーダーさんに来てもらい、瞬間的に眠らせてくださいました。本当に、ビックリしました!
帰りのバスで、「一期で鍛えられたんだよ。自信がついたんだよ」と言ったのを聞いて、すごさ・よさを改めて感じました。

◆あるお父さんは、「自分の子どもはうまくいかなかったんですー(;_;)・・・だけど、人様のお子さんから気持ち良いと言ってもらって、嬉しかったです(^・^)」と正直な感想を述べていました。