世界一 心が温まるキャンプを福島県でやりたいと思う

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第一段階:安全感を高める:「安心のできる場の確保2」について

この夏、多くの避難所が閉鎖されました。

避難所から仮設住宅への移転や転居をきっかけに、孤独になってしまうことの問題点が指摘されています。これは阪神淡路大震災のときに得た教訓でもありました。

外傷体験に関わる研究では、孤独である場合ほど、先々で、心理的なトラブルを抱えやすいと言われています。孤独は、孤独になる個人の問題ではなく、孤独にしてしまう周囲の人の問題であるのかも知れません。

学校には、子どもの集団があります。学校の中で、集団の仲間に受け入れられ、認められることは、外傷体験を受けたお子さんには大きな意味があります。「自分は自分で良い」との感覚は、それを認めてもらえる仲間がいなければ得られないものだからなのです。

写真のお子さんが、この椅子を作りました。

表情を見せられなくて本当に残念です。思い切り「ドヤ顔」をしているのです。

この横では、ツリーハウスを力持ちの上級生がダイナミックに建てています。その横で、道具を借りながら、自分たちで椅子を作ろうと、2人は考えたわけです。扱う道具は、お兄ちゃん、お姉ちゃんと同じ。危険性も同じ。キャンプリーダーは、道具の危険性を伝えたら、後は、質問しない限りは、手も口も挟みません。

危ないことをしない限りは、時間を与え、試行錯誤を大事にします。

作り上げて、2人乗っても大丈夫というところが分かると、リーダーは喜びます。

「凄いの作ったなー」「子ども用だー」「大人が乗っても・・・お・・・大丈夫じゃん」

心理スタッフ2人がこの写真を眺めて、「どうりで。最終日に人が変わったように元気になったわけだー」

グループに付いていた心理スタッフは、「グループの中でも一番おとなしく静かだったこの2人、すごいものを作ったなと感嘆しました。多くのこどもたちが知らず知らずにこのキリン椅子にお世話になりくつろいでいました(*^_^*)」

人の役に立てたとの感覚も、人に自信を与える大きな要因になります

この話は、以下のブログでも触れました。

http://cocoro-care.net/wp/camp-report/479

一方、ターザンロープ。これは、ツリークライミングの横に設けられた企画です。

ツリークライミングをするには、体力的、技術的に難しいお子さん用です。でも、決して子ども扱いをしているわけではないのです。ロープの長さは長いので、地面を通過するときのスピードは生半可ではありません。

ある小学1年生のお子さんは、このスリルに惹かれたのでしょう。たて続けに数回繰り返してしまったので、疲れてしまい、自分の体重を支えられなくなってきてしまいました。「お休みしなさい」と勧めても、それでも「僕はやる」と半泣きをしながら、繰り返します。何度も何度も、途中で投げ出されてしまっていました。

その中で、何をするのも恐がりのお子さんがいました。発達障害と思われるお子さんだったのですが、仲間がこの遊びに興じる姿を見て、最後の方には、意を決して飛び乗りました。

それまで、そのお子さんの様子を見ていた支援者は、「まさか、これをするようになるとは・・・。このことだけでも、このキャンプをした甲斐がありました」と、後で語っていただきました。

この話は、以前のブログでも触れました。

http://cocoro-care.net/wp/camp-report/447

お子さんに合った課題を材料として用意し、お子さん自身が自らそれにとりくんで、それを越えていく瞬間を準備することが大事なのです。

課題が大掛かりで難しいからよく、課題が簡単で小ぶりだから質が劣るなどということはありません。

 

「それで良いから」と見守る目があること、その動きを逃さず、越えてた姿を見取り、的確に評価することが重要なのだと思います。そのときに、多くの仲間が、それを一緒に喜ぶことが出来れば良いのです。

それが、子どもに「失敗しても良い」「自分は自分でも良いのだ」という感覚を強めるのです。

避難所生活から、仮設住宅などへの転居が孤独を生みだすのだとすれば、そこで喪失するものは、周囲の人の承認です。喜びを分かち合えなくなってしまうことです。その結果、その場で安心していられなくなり、自信を失っていくことになります。そこに問題があると思います。

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気になるお子さんがいらしたら、大震災と関連があるかどうかに関わらず、どうぞ、相談メールをいただければと思います。

soudan@u-gakugei.ac.jp(@は大文字ですので、小文字に変換してください)

詳しくは、

http://for-supporters.net/mailform_3.html

をご覧ください.

なお、この電子メール相談は、教師自身の相談にも応じております。大震災のことに関わらず、ご心配なことがありましたら、どうぞ、お気軽に教師のための電子メール相談としてご利用ください。

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